知床
これまでにも読み返してきた本を、最近も再読しました。
それは私が大好きな乃南アサ先生の2作品(上下巻)。
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/16
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
過去に読んでいた時には ただの読者だったのが、
実際に現地に行ってから再読してみると
「あっ この間偶然行った所だ!」
「あの道はまだ無かったんだなぁ」
と、ぐぐっと身近になり、文章が私の中に入ってき、
主人公がそこにいる姿までが思い浮かんできました。
道東に行ったことがある方も、これから行く方も、まだ予定がない方も
ぜひ読んでほしいと思います。
それは、
ただ私が好きな先生の作品だからというだけで勧めているのではないからです。
これは開拓民の話なのです。
あなたの祖先の話かもしれません。
私は今までハワイ等に移民としていった方たちの話は聞く機会がありましたが、
北海道の開拓者の方々の話はこれを読むまでは、ほぼ知りませんでした。
昔から変わらずいいかげんな政府の話を信じ、最後の望みをかけて知床に行った開拓民。
適当な主人公の父。 生き抜くために必死な毎日。
ページをめくる手が止まるほど過酷な日々で胸が熱くなります。
そして、主人公の孫の話。
ここでも ハラハラドキドキし「実際にこういう風にはまってしまっている若者もいるんだろうなぁ」
と、考えてしまいました。